松家さん、クチジロ6・75キロ/年間大賞
<05年度年間大賞:11月20日=三宅島「共栄丸」松家勇人さん(39)>◇クチジロ71・5センチ、6・75キロ
迷ったら「原点に戻れ」ともいわれる。釣りでも迷いがあった時、仕掛けなどオーソドックスなものに切り替えるなどもそのひとつになる。松家さんの場合がそうだろう。
クロダイやメジナは釣り歴20年近く、イシダイを含む石物釣りでは5年のキャリア。そもそも石物にハマったのは南伊豆・入間で小型ながらイシガキダイの連発ヒットを体験してからという。「こんなに釣れて楽しい」というのが理由。以来、仕掛けもいろいろ凝った。ところが3年目はまったくの不振。魚にも出会えず悩んだ。そして「仕掛けなど凝りすぎが原因」と自ら答えを出した。
三宅島の鯖ガ浜桟橋で松家さんが使った仕掛けもオーソドックスなものだ。エサはガンガゼ(ウニ)。左突端でサオ下に仕掛けを下ろし、オリジナルのロッドキーパーにサオを掛けてアタリを待った。始めはアタリもなかったが、何回かやっているとエサにかじられたような痕跡が。エサを付け直して投入。すぐにサオ先にチョンチョンと前アタリが出た。そして30〜50センチ押さ込まれ後、一気にサオが元から大きく折れ曲がった。
サオを手にしたが立たない。そのままリールを巻くなどやりとりしているうち魚が動いた。しかし今度はリールが巻けない。ひたすら耐えた。この時、同行していた松家さんが所属する「正鱗(しょうりん)クラブ」のメンバーもラインを手繰るなどフォローしてくれ取り込んだ。これまでは仲間が釣るのを見るだけだったが、「やっと(クチジロが)自分にも巡ってきた」と振り返る。そして「仕掛けもさることながら、仲間が助けてくれたからこそ初めてゲットできた」と結んだ。
来年以降も石物を狙っていくが「できれば10キロオーバーを仕留めたい」と言う。記念のクチジロはいったん冷凍保存。1週間後に魚拓を取ってから解体し、家族で刺し身からソテー、皮は湯引き、骨は吸い物など余すところなくいただいたそうだ。
[2005/12/29/10:05 紙面から]
写真=松家さんが手にするのが6・75キロのクチジロ
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