大会史上最大で斉藤さんV/Fサーキット
<フィッシング・ルポ>
ビッグワンで初優勝ゲット!「2005日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」船ブロック・マダイ部門の第3回大会は5日、静岡・南伊豆沖に4地区から4隻計41人が集結して行われた。結果、西伊豆・安良里「ふじなみ丸」から参加した斉藤正三(まさみ)さん(60=神奈川県秦野市)が、大会史上最大となる10・1キロの大ダイを仕留めて見事、初優勝を勝ち取った。
今回参加したのは東伊豆・伊東港の「妙法(みょうほう)丸」と南伊豆・須崎港の「越後屋」に大会本部船となった同・手石の「米(よね)丸」、そして安良里港の「ふじなみ丸」だ。
午前6時、南伊豆沖にある神子元島(みこもとじま)の東側海域で合流し、それぞれ船長が得意とするポイントで釣りを開始した。海は穏やかで潮温19度台、「くだり潮」で潮流れもトロトロあって条件は悪くない。
そう思えたのだが、実際は底の潮温がかなり下がっていたらしく、底近くにいるマダイはまったく反応を示さない。
水深が50〜65メートルと目まぐるしく変わる中、釣り方は船長の指示に従って、上からタナを取る「コマセシャクリ」パターン。「ふじなみ丸」右舷ミヨシ(船首)にいた斉藤さんは指示ダナより7メートル下からコマセを振り出し、タナへ運んだ後、ロッドキーパーにサオを掛けた置きザオのスタイルでアタリを待つ。
しかし時折、各船とも釣れてくるのは赤イサキや大サバなど外道類ばかり。各船の移動が激しさを増す。偶然にも4隻が神子元島の西沖に移って、すぐの午前9時すぎだった。斉藤さんのサオにアタリがきた。
水深65メートル前後で当たったタナは上から50メートル。モゾモゾ…の後、「何だろう?」とサオを手にして軽く合わせると重みだけで動かない。根掛かりか? 次の瞬間、ズルズル…と引き込まれた。それからは5メートル巻けば倍以上引っ張り込まれ…20年近いマダイ歴を持つ斉藤さんにとっては初めて体験する引き。20分近いやりとりを続けるうち海面にボコボコと泡が浮いてきた。これで「マダイだ」と確信したという。
果たせるかな、船から少し離れた海面をガボッ、と割って姿を見せたのがピンク色の巨大魚だ。本人ばかりか周りの人もビックリ! これが10・1キロ(92センチ)マダイ部門大会史上初の10キロオーバーで過去最大となる記録魚だった。
ストップフィッシングは午前11時。その約30分前に「米丸」右舷胴ノ間にいた及川英伸さん(30=川崎市)が1・4キロのマダイを仕留めたが結局、釣れたのは2匹だけ。まさに悪戦苦闘ぶりを物語る結果だが、斉藤さんは「10キロを超すマダイを釣るのが夢だったが、実際に魚を見た時は頭が真っ白になった。しかも初優勝なんて出来過ぎ。これからは出発点に戻ったつもりで、マダイ釣りにチャレンジしていきたい」と感動して話していた。【長瀬川忠信】
[2005/6/10/10:04 紙面から]
写真=斉藤さん(右)は10キロ超の大物で優勝を果たした。左は1・4キロで2位の及川さん
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